
【寄り付き概況】
29日の日経平均株価は小幅に反落して始まった。始値は前日比29円96銭安の1万8843円39銭。前日の米国株式相場や原油先物相場の下落を受け投資家心理が悪化し、運用リスクを回避するための売りが優勢となっている。
【10時の概況】
日経平均株価は、前日比26円67銭安の1万8846円68銭で推移。
前日の米原油先物相場や米株式相場の下落を背景に運用リスクを回避する機運が高まっており、売りが優勢となっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ小反落している。
■日経平均株価 18,846.68(-26.67)
■日経平均先物 18,830(-70)
■TOPIX先物 1,527.50(-2.50)
■騰落 上昇778/下落988
■日経JQ 2,609.59(-0.93)
■マザーズ指数 859.92(-2.07)
東証1部の値上がり銘柄数は779、値下がりは985、変わらずは148。
業種別では33業種中12業種が値上がり。1位は水産・農林で、以下、小売、医薬品、空運と続く。値下がり上位には鉄鋼、非鉄金属、パルプ・紙が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は9.77円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、ファナックが9.22円、東エレクが3.26円、信越化が2.39円、京セラが2.28円と続いている。
プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を4.71円押し上げている。次いで塩野義が4.55円、セブン&アイが3.88円、アステラスが3.73円、日東電が3.69円と続く。
市場が注目していたクリスマス休暇明けのニューヨーク原油先物相場が反落し、投資家心理がやや悪化した。小幅ながら米株式相場が下落したのも重荷となっている。ただ、市場では「年末に株高となる傾向を意識した買いも入っている」との指摘も聞かれ、大きく売り込む動きは見られない。日経平均の下値は限定的だ。
個別では、自動車のトヨタやホンダが下落。大引け後にTOPIXに採用される日本郵政やゆうちょ銀、かんぽ生命も売られている。NTTやKDDI、ソフトバンクの通信大手もそろって安い。2016年2月期の業績予想を下方修正したしまむらも下げている。一方、塩野義や武田など医薬品株は総じて堅調。村田製やTDKも買われている。キヤノンやエプソンも上げている。

■JHD <2721>
子会社のフクロウがエーネットと開発業務委託契約を締結すると発表。
9月7日にはエーネット及びクロスウォークと業務提携基本契約を締結し、メディカル・ケア、ヘルス・ケア、美容関連商品に関する広告分野における事業展開について、フクロウの企画、立案のもと、3社にて協業に関する協議を始めていた。この契約で、フクロウは美容医療に関する総合情報サイト「美容整形魂」の設計・開発及び導入支援を行う。
■トライSTG<2178>
急反発。15年3-11月期(第3四半期累計)決算と期末配当の増額を発表。
売上高は前年同期比14.8%増の278.13億円、営業利益は同28.6%増の7.71億円と2ケタ増収増益で着地した。16年2月期の通期営業利益見通しは前期比16.0%減の7.72億円とされているが、第3四半期までにほぼ達成した形となる。
期末配当予想については従来の54.00円から60.00円。
■インテリックス<8940>
25日、2016年5月期の業績予想及び配当予想の修正を発表。第2四半期累計の連結業績では、売上高で前回予想比11.6%増の193.01億円、営業利益で同43.6%増の10.28億円、経常利益で同83.1%増の9.33億円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同80.2%増の6.16億円と売上高、利益とも大幅な上方修正予想となった。