
【前引け概況】
25日午前の日経平均株価は小幅ながら5営業日ぶりに反発し、前日比22円49銭高の1万8812円18銭で前場を終えた。
商い薄のなか“閑散に売り無し”を地で行く展開となり前場後半はプラス圏で推移した。
前日の米国株市場は4日ぶりに小幅反落となったが、日経平均は前日まで4日続落で約3%の下落をみせており、目先値ごろ感からの短期的な戻りを期待する買いが優勢となった。ただ、戻り待ち売りの圧力も強く、JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
「村田製など足元で下げていた銘柄や、配当利回りが高い銘柄を物色する動きがみられた」という。
朝方発表の11月の家計調査で、実質消費支出が市場の想定を上回る落ち込みとなった。外国為替市場で円相場が円高・ドル安に振れたことも心理面での重荷となり、日経平均は小安い場面もあった。
■日経平均株価 18,812.18(+22.49)
■日経平均先物 18,790(-20)
■東証1部出来高 9.77億株
■東証1部売買代金 0.82兆円
■TOPIX 1,519.44(-4.18)
■騰落 上昇594/下落1,238
■日経JQ 2,572.81(-11.18)
■マザーズ指数 828.06(-5.69)
東証1部の売買代金は概算で8248億円と、低調だった。
東証1部の売買高は9億7743万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は594と、全体の3割にとどまった。値下がりは1238、変わらずは104銘柄だった。
個別では前日ストップ高の日本水産が続急伸で値上がり率トップ、
好業績観測が出たセブン&アイが上昇。日本郵政がしっかり、アルプス電気、村田製作所、神戸物産、生化学工業、なども買い優勢。一方、輸出株の代表であるトヨタやマツダが下落。旅客機の納入が遅れる三菱重や、東芝、ブリヂストン、キヤノンも売りに押された。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反発した。2部指数は、前日比6.38ポイント高の4596.16となった。個別銘柄ではロイヤルホテル、スリープロ、カネミツ、ラオックスや日精機が上げた。半面、ピクセラ、ケミプロ化成、アートSHDと日本KFCが下げた。
きょう新規上場した一蔵<6186.T>は、公開価格1210円に対して、寄り付きと同時に公開価格を26円(2.1%)上回る1236円で初値をつけ、前場は1190円で引けている。

日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比11円18銭安の2572円81銭だった。クリスマス休暇で市場関係者が減少していることもあり、買い控えムードがあるものの、好材料の出た中小型株には個人の短期の値幅取りを目的とした買いが入り、相場を支えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で409億円、売買高は1億541万株。
個別銘柄ではJALCO HD、オプトエレ、FVCやフィスコが下げた。一方でシンバイオ製薬、ロジコム、トレイダーズやマクドナルド、アクモスは上昇した。
東証マザーズ指数も続落。前引けは前日比5.69ポイント(0.68%)安い828.06だった。 個別銘柄では、グリーンペプタイ、インフォテリ、マイネットやミクシィ、シグマクシスが下げた。半面、ソネットメディア、ソーシャルワイヤ、ブランジスタ、アークンやそーせいが上昇した。