
【大引け概況】
24日の日経平均株価は4日続落した。終値は前営業日の22日比97円01銭安の1万8789円69銭だった。前日の欧米株市場が総じて買われたことや原油市況が目先下げ止まる動きをみせたことで、リスク選好ムードのなかでスタート。
外国為替市場で円相場が1ドル=120円台半ばまで円高・ドル安に振れ、企業の輸出採算が悪化するとの懸念が浮上。相場の戻りの鈍さを嫌気した投資家の売りにも押された。
海外勢を中心として年末休暇を取る市場参加者が多く、買いが続きにくかったとの指摘もある。
年内商い大詰めで駆け込みの損益通算の売り切りも出たようだ。全般は大型株よりもむしろ中小型株の下げがきつくなった。また、手掛かり材料難のなかで、証券会社の投資判断に左右され明暗を分ける銘柄が目を引いた。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前営業日比78.84ポイント安の1万3741.44だった。
東証株価指数(TOPIX)も反落し、9.98ポイント安の1523.62で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9362億円と、22日に続いて2兆円の大台を割り込んだ。売買高は19億8707万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割近い1523、値上がりは326、変わらずは86だった。
個別では、主力のトヨタが大引けにかけて下げ幅を拡大、東芝や野村、ファストリが売りに押された。証券会社が投資判断を引き下げた協和キリンが大幅安。大成建や大林組、鹿島など建設株も安い。小野薬品工業も下落した。NTTドコモ、enish、リニカルも大きく利食われた。
一方、日本水産、イマジカ・ロボット ホールディングスがストップ高に買われ、商品相場の上昇を好感して三井物や三菱商などの商社株、新日鉄住金や住友鉱などの資源関連株が上昇した。預入限度額の引き上げが伝わったゆうちょ銀や業績が上振れるとの観測が伝わった花王も上げた。
東証2部株価指数は4日続落した。個別銘柄ではピクセラ、ウインテスト、キーウェア、ラオックス、朝日インテク、象印が下げた。一方、アートSHDがストップ高。フォーシーズ、アイレップ、スリープロ、ヨネックスが上昇した。きょう東証2部に新規上場したケイアイ不は公募・売り出し価格(公開価格)を上回る初値を付けたが、終値は初値を下回った。

日経ジャスダック平均株価は4日続落した。終値は22日に比べ24円64銭安い2583円99銭だった。午後になって日経平均株価が下げに転じ、新興企業市場にも買い手控えムードが高まり、ジャスダック平均は下げ幅を広げた。
ジャスダック市場で時価総額が最大のマクドナルドが連日で大幅安となったことも運用リスクを避ける姿勢を強めた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で736億円、売買高は1億7815万株だった。
個別銘柄ではプロパティA、アイフリーク、NaITO、フェローテクやDガレージ、アパマンショが下落した。半面、アイサンテクノがストップ高。クルーズやネクスG、フィスコ、トレイダーズHDは上昇した。
東証マザーズ指数は4日続落した。終値は22日に比べ25.75ポイント安い833.75だった。個別銘柄ではメディビ、ビジョン、ダブルスタンダード、そーせいやミクシィ、FFRIが下落した。一方、アークン、マイネット、CANBAS、シグマクシスがストップ高。サイバダインやインベスターズC、フルスピードが上昇した。
きょう東証マザーズに新規上場したSワイヤーは公募・売り出し価格(公開価格)を57%上回る2511円で初値を付けた。寄り付き後には一時ストップ高を付ける場面もあった。大引けは2094円で、公開価格を31%上回った。
22日に東証マザーズに新規上場したソネットMNは、上場2日目に公開価格の2.4倍にあたる5500円で初値を付けた。寄り付き後は売りが広がり、ストップ安まで売られた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,789.69 |
-97.01 |
日経平均先物 |
18,810.00 |
-60.00 |
TOPIX |
1,523.62 |
-9.98 |
TOPIX先物 |
1,523.50 |
-9.00 |
東証2部指数 |
4,589.78 |
-64.20 |
JASDAQ |
2,583.99 |
-24.64 |
マザーズ |
833.75 |
-25.75 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1987070 |
1936284 |
東証2部 |
191130 |
31608 |