
【前引け概況】
22日午前の日経平均株価は小幅に続落し、前日比23円21銭安の1万8892円81銭で前場を終えた。朝方は若干買いが先行して始まったが方向感に乏しく、その後は弱含みで推移した。
前日の米国株市場でNYダウが反発したものの、下げ止まらない原油市況の動向や、円高傾向で推移する為替の動向などを横目に上値は重い。クリスマス休暇で市場参加者が限定的なところに、明日23日の祝日を前に積極的な売買は見送られ、物色人気は盛り上がりを欠いている。
ただ、全般売り物も薄く下値に対しても底堅さをみせている。東証1部の前場の売買代金は1兆円を下回った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に反発した。
■日経平均株価 18,892.81(-23.21)
■日経平均先物 18,860(+20)
■東証1部出来高 9.56億株
■東証1部売買代金 0.93兆円
■TOPIX 1,533.15(+1.87)
■騰落 上昇862/下落918
■日経JQ 2,615.94(-7.38)
■マザーズ指数 867.95(-0.47)
前引けの東証1部の売買代金は概算で9336億円、売買高は9億5616万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の47%にあたる918、値上がりは862、変わらずは153だった。
個別ではミツミ電機が商いを伴い急伸、ネクストも値を飛ばした。トヨタ自動車や日産自が堅調、大成建設も物色人気に。JAL、オリエンタルランドも上昇した。
半面、三井不など大手不動産株は総じて下げた。連騰していた、さくらインターネットが急反落、村田製作所、富士通が軟調。東芝は年初来安値を更新した。キリンホールディングスが大幅安、日本コンクリート工業、テルモなども安い。
東証2部株価指数は反発。2部指数は、前日比0.8ポイント高の4660.05となった。
個別銘柄ではアイレップ、日アビオ、コスモス電、象印、朝日インテクや日精機が上げ、半面、サイオス、トレックスセミ、カネミツ、ラオックス、日本KFCが下げた。

日経ジャスダック平均株価は3日続落した。前引けは前日に比べ7円38銭安い2615円94銭となった。主力銘柄は堅調だったものの、祝日を前に手仕舞い売りに押された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で405億円、売買高は1億791万株。個別銘柄では米本社が株式売却の打診を始めたと伝わったマクドナルドやクルーズ、アパマンショ、アイフリーク、NJHD、トレイダーズHDの値下がりが目立った。一方、フィスコが一時ストップ高やメッセージ、FVC、アクモス、シンワアートが上昇した。
東証マザーズ指数も小幅に3日続落。前引けは前日比0.47ポイント安い867.95だった。個別銘柄ではダブルスタンダード、インベスターズC、インフォテリ、ミクシィ、ビジョンが下げた。一方、マイネット、シグマクシスがストップ高。そーせい、セレス、ブランジスタ、AppBankが買われた。
きょう東証マザーズに新規上場したソネットMNとジャスダックに上場したプロパティAは買い気配が続いている。前引け時点の気配値は、ソネットMNが公募・売り出し価格(公開価格、2300円)を1610円(70%)上回る3910円、プロパティAは公開価格の1400円を980円(70%)上回る2380円だった。