
【前引け概況】
18日午前の日経平均株価は3日ぶりに反落し、前日比46円50銭安の1万9307円06銭で終えた。
売り優勢の展開を強いられたが、下値も限定的で後半は次第に下げ幅を縮小した。
原油市況が低迷し、17日の米株式相場が大幅下落。投資家心理が悪化した。前日までの2日間で800円近く上昇したこともあり、目先の利益を確定する目的で売りが優勢となった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落した。
日銀が同日まで開いた金融政策決定会合の結果を昼ごろにも発表する見込みで、その内容を見極めたいとの雰囲気も模様眺めムードにつながった。
■日経平均株価 19,307.06(-46.50)
■日経平均先物 19,290(-50)
■東証1部出来高 9.78億株
■東証1部売買代金 1.1兆円
■TOPIX 1,560.75(-3.96)
■騰落 上昇745/下落1,034
■日経JQ 2,655.96(-0.38)
■マザーズ指数 893.53(+0.34)
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1030億円、売買高は9億7869万株。東証1部の値下がり銘柄数は1034と、全体の5割強を占めた。値上がりは745、変わらずは150銘柄だった。
個別では金融の三菱UFJが下落。村田製やアルプスなど電子部品株の一角に値下がりが目立った。スイス企業の買収を発表したTDKや、介護大手を買収すると伝わった損保JPNKも売りに押された。
一方、トヨタ自動車がしっかり、小野薬品工業が大幅高。また、さくらインターネットが3日連続のストップ高となったほか、クミアイ化学工業も値を飛ばした。ツクイやニチイ学館などが上昇。介護業界の再編が加速するとの思惑から買いが入った。
新規上場したフリューは低迷。公開価格を上回る初値をつけたが、その後は売りに押される展開が目立った。
東証2部指数は小幅に3日続伸した。2部指数は、前日比12.49ポイント高の4722.91となった。個別銘柄では摂津製油がストップ高。フライト、ピエトロ、インタートレ、SFJが買われた。半面、ラオックス、RVH、アピクヤマダ、日本KFCは売られた。

日経ジャスダック平均株価はわずかながら反落した。前引けは前日に比べ2銭安い2656円32銭となった。連日買われた大型株が売られた一方で、小型株が底堅くなったことから、中小型の多い新興企業銘柄も下げ渋る動きになった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で353億円、売買高は8509万株。個別銘柄ではトレイダーズHD、FVC、クルーズやアイサンテク、ヨシックスが下落した。半面、博展がストップ高。シダー、Dガレージや田中化研、アパマンショが上昇した。
東証マザーズ指数は3日続伸した。前引けは前日比0.18ポイント高い893.37だった。個別銘柄ではラクーン、アイリッジがストップ高。ビリングシスは一時ストップ高と値を飛ばし、パス、セレス、GMOメディア、そーせい、FFRI、メタップスが上昇した。一方で、比較、ITbook、ミクシィやサイバダイン、モルフォは下落した。
きょう東証マザーズに新規上場したアークンは、買い気配が続いている。前引け時点の気配値は公募・売り出し価格(公開価格)を70%上回る2312円だった。きのうジャスダックに上場したミズホメディは2日目も買い気配で始まり、公開価格の2.6倍にあたる2822円で初値を付けた。名古屋証券取引所のセントレックス市場にきょう上場したアートGも買い気配で始まり、公開価格を46%上回って初値を付けた