【寄り付き概況】
18日の日経平均株価は3日ぶりに小反落して始まった。始値は前日比33円10銭安の1万9320円46銭。
原油相場の下落を背景に前日の米株式相場が下落したことで投資家心理が悪化した。前日までの2日間で日経平均は大幅上昇しており、目先の利益を確定する動きも出ている。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら下げている。
【10時の概況】
■日経平均株価 19,221.55(-132.01)
■日経平均先物 19,190(-150)
■TOPIX先物 1,553.00(-9.50)
■騰落 上昇573/下落1,219
■日経JQ 2,652.85(-3.49)
■マザーズ指数 886.12(-7.07)
10時現在の日経平均株価は前日比132円01銭安の1万9221円55銭で推移している。
下げ幅を一時150円超まで拡大し、1万9200円を割り込む場面もあった。
外国為替市場で円相場が下げ渋り、投資家心理がやや悪化。前日までの2日間で800円近く上昇した反動もあり、目先の利益確定を目的とした売りの勢いが増した。
JPX日経インデックス400は、東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を広げた。
東証1部の売買代金は概算で6935億円、売買高は6億2383万株。
東証1部の値上がり銘柄数は573、値下がりは1218、変わらずは135と、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大幅に上回っている。
業種別では33業種中7業種が値上がり。1位は空運で、以下、医薬品、水産・農林、精密機器と続く。値下がり上位には石油・石炭、鉱業、保険が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は14.51円の押し下げでファナックがトップ。ソフトバンクが13.18円、TDKが7.85円、ダイキンが5.88円と続いている。
プラス寄与度トップはアステラスで、日経平均を3.63円押し上げている。次いで中外薬が3.53円、エーザイが3.26円、テルモが2.75円と続く。
個別では、主力のトヨタが下落。金融の三菱UFJ、三井住友も下げた。村田製やアルプスなど電子部品株の一角が安い。一方、大幅な増益決算を発表したクミアイ化が上昇。好業績観測が伝わったアダストリアが上げ、小野薬が高い。
東証2部指数は上昇。朝日インテクとアートSHDが上げ、ラオックスと日本KFCが下げた。
225先物はみずほ・パリバ・ドイツ・バークレイズ・JP・GMO・クレディが買い越し。
三菱・アムロ・野村・UBS・GS・シティが売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・JP・ドイツ・大和・野村が買い越し。
ニューエッジ・パリバ・モルスタ・三菱・日興が売り越し。
外資系等はアスクル(2678)、日野(7205)、サッポロ(2501)、ツルハ(3391)、ダイヘン(6622)、サンドラッグ(9989)に注目。

18日に新規上場の3銘柄のうち、
東証マザーズ市場に新規上場したアークン(3927)は公開価格と同じ1360円カイ気配でスタート。同社は、情報セキュリティー製品の開発・販売・保守サービスの提供などが主な事業。マルウエア(悪意のあるサイバー攻撃ソフト)に対するセキュリティー対策などを提供し、米国の先端企業とも複数、提携している。
2016年3月期の業績見通し(単体)は、売上高が前期比24.2%増の12.30億円、純利益は同35.8%増の1.47億円、1株利益は83円71銭。公開価格でのPERは16.2倍になり、たとえばマルウエア対策などのFFRI(3692)(東マ)のPER450倍との比較では大きく割安になる。
フリュー (6238) が東証1部に新規上場。初値は3220円で公開価格3200円を0.6%上回った。同社はプリントシール機を開発、販売を手掛ける。
名証セントレックス市場に新規上場したアートグリーン(3419)は公開価格と同じ420円カイ気配でスタート。同社はコチョウランを中心とした生花の生産・卸売りが主な事業。
■クミアイ化学(4996)
急伸し、6月4日につけた年初来高値1148円を更新した。東証1部の値上がり率ランキングでベストテン入りしている。同社は17日引け後、16年10月期の連結業績見通しについて、売上高は前期比21.6%増の743億円、営業利益は同20.9%増の45億円と発表した。農薬メーカーは、期初に保守的な見通しを示すのが一般的とみられているなか、大幅な増収増益見通しを示した。
12月8日号稼足銘柄で紹介の
■ラクーン(3031) 547 +80
一時ストップ高。同社が運営するBtoB掛売り・請求書決済代行サービス「Paid(ペイド)」が、LINEが運営するコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」の公開型アカウント「LINE@(ラインアット)」への対応を開始したと発表している。12月17日より「LINE@」利用料金の支払いにPaidの決済サービスが利用可能となった。今回のサービス提供によって、更なるユーザー数の増加と認知向上を見込んでいるという。
テクニカル的には日水(1332)、三井松島(1518)、世紀東急(1898)、中電工(1941)、日本粉(2001)、グリコ(2206)、カカクコム(2371)、ウェルネット(2428)、ジェイコム(2462)、サッポロ(2501)、コケウエスト(2579)、フィールズ(2767)、キッコーマン(2801)、アリアケ(2815)、JT(2914)、なとり(2922)、ブロンコB(3091)、クリエイト(3148)、TOKAI(3167)、コスモス(3349)、クリレス(3387)、ブレイン(3655)、ネクソン(3659)、三井化学(4183)、ダイセル(4202)、タキロン(4215)、積水化成(4228)、PI(4290)、持田薬(4534)、沢井製薬(4555)、サカタインクス(4633)、ラウンドワン(4680)、サーバーエージェ(4751)、ミルボン(4919)、オカモト(5122)、共英製鋼(5440)、東プレ(5975)、テクノプロ(6028)、ライドオン(6082)、福島工業(6420)、新晃工(6458)、リオン(6823)、三井ハイテク(6966)、東海理化(6995)、フタバ(7241)、FCC(7296)、ゼンショー(7550)、フランスベッド(7840)、ウッドワン(7898)、天馬(7958)、岡村製(7994)、山善(8051)、ユアサ商(8074)、三愛石(8097)、リンガハット(8200)、MrMAX(8203)、丸井(8252)、クレセゾン(8253)、小田急(9007)、京王(9008)、近鉄(9041)、ゼンリン(9474)、沖縄電(9511)、共立メンテ(9616)、丹青社(9743)、ニトリ(9843)、プレナス(9945)が動兆。