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12月14日 個別銘柄情報 [9878]セキド

[12月14日更新]

セキドは下値固め完了してモミ合い煮詰まり感、低PBRを見直し

 セキド<9878>(東2)は海外ブランド品などを扱うファッション専門店チェーンを展開している。16年3月20日期(決算期変更13ヶ月決算)は黒字化予想だ。インバウンド需要取り込みも寄与して収益改善基調だろう。株価は安値圏でモミ合う展開だが、下値固めが完了して煮詰まり感も強めている。収益改善基調や0.7倍近辺の低PBRを見直してモミ合い上放れが期待される。

■ファッション専門店事業を展開、インバウンド需要対応も強化

 12年10月に家電の店舗販売事業から撤退してファッション専門店事業に経営資源を集中した。海外ブランド品などを扱うファッション専門店「GINZA LoveLove」「スーパーセレクトショップラブラブ」を直営で展開している。15年2月20日期末の店舗数は首都圏中心に23店舗である。

 収益力強化に向けた中期成長戦略として「GINZA LoveLove」のブランディング強化、インバウンド対応の強化、小売法人向け商品供給や販売業務委託事業の強化、EC事業の強化などを推進している。

 14年7月にはラオックス<8202>と業務提携した。当社がラオックスに対して高級ブランド品(バッグ・財布など)を提供し、ラオックスが当社に対して高級時計を中心とした宝飾品を供給する。相互の効率的な商品供給体制を確立して販売増につなげる戦略だ。ネット通販についてはストリーム<3071>と業務提携している。

 また訪日外国人旅行客のインバウンド需要への取り組みとして、15年6月から既存23店舗すべてで認可を取得して免税販売を開始した。

■第4四半期の構成比が高い収益構造

 15年2月20日期の四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(2月21日~5月20日)24億円、第2四半期(5月21日~8月20日)21億99百万円、第3四半期(8月21日~11月20日)20億74百万円、第4四半期(11月21日~2月20日)34億95百万円で、営業利益は第1四半期69百万円の赤字、第2四半期1億63百万円の赤字、第3四半期1億91百万円の赤字、第4四半期2億63百万円の赤字だった。

 消費増税の影響などで営業赤字だったが、クリスマス商戦などで第4四半期の売上構成比が高い収益構造である。

 なお決算期(事業年度の末日)を毎年2月20日から毎年3月20日に変更したため、今期(16年3月20日期)は経過期間として変則の13ヶ月決算となる。

■16年3月20日期第2四半期累計は増収で赤字幅縮小

 今期(16年3月20日期、13ヶ月決算)第2四半期累計(2月21日~8月20日)の非連結業績は、売上高が前年同期比4.2%増の47億94百万円、営業利益が1億59百万円の赤字(前年同期は2億32百万円の赤字)、経常利益が1億98百万円の赤字(同2億61百万円の赤字)、純利益が2億09百万円の赤字(同2億31百万円の赤字)だった。

 中・低価格帯の商材開発、免税店小売法人向商品供給におけるインバウンド需要の取り込み、チラシ販促抑制など販促費のローコスト化効果などが寄与して各利益とも赤字幅が縮小した。

 セグメント別に見ると、ファッション部門は売上高が同5.8%増の46億47百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同2.8倍の58百万円、賃貸部門は売上高が同2.5%増の82百万円、営業利益が同9.2%増の22百万円、その他は売上高が同50.1%減の63百万円、営業利益が4百万円の赤字(前年同期は5百万円の黒字)だった。

 なお四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(2月21日~5月20日)22億68百万円、第2四半期(5月21日~8月20日)25億26百万円、営業利益は第1四半期1億03百万円の赤字、第2四半期56百万円の赤字だった。営業赤字が縮小して収益改善基調だ。

■16年3月20日期(決算期変更13ヶ月決算)は黒字化予想

 通期(16年3月20日期、13ヶ月決算)の非連結業績予想は、前回予想(4月3日公表)を据え置いて売上高が124億円、営業利益が1億60百万円、経常利益が90百万円、純利益が60百万円としている。前期(15年2月20日期、12ヶ月決算)は売上高が101億68百万円、営業利益が6億86百万円の赤字、経常利益が7億58百万円の赤字、純利益が8億55百万円の赤字だった。

 不採算1店舗の閉鎖、売場効率向上に向けた3店舗の減面改装、全店舗でのインバウンド免税対応、インバウンド需要対応の免税店小売法人への商品供給拡大、国内顧客向けメルマガや中国向けSNSによる販促推進による販促費ローコスト化効果などで各利益とも黒字化予想だ。なお配当予想は無配継続としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は低水準だが、クリスマス商戦などで第4四半期の売上構成比が高い収益構造である。また今期は決算期変更で下期の営業期間が7ヶ月となることも寄与する。第2四半期以降は既存店売上が回復傾向を強めているもようであり収益改善基調だろう。

■決算期変更で株主優待の基準日も変更

 なお決算期変更(事業年度の末日を毎年2月20日から毎年3月20日に変更)に伴う株主優待制度の基準日変更を発表している。変更後は毎年3月20日および9月20日現在で1000株以上所有株主に対して実施する。ただし今期(16年3月期)は経過期間として変則決算(13ヶ月決算)のため、今期に限って9月20日ではなく8月20日とする。

 優待内容については変更なく、1000株以上所有株主に対して一律「株主ご優待券5%割引券」5枚、3000株以上所有株主に対して「1000株あたり500円のお買い物券+株式数に応じたお買い物券」を贈呈する。さらに2年以上継続保有の株主に対しては「お買い物券」が上乗せされる(詳細は会社ホームページ等で確認)。

■株価は下値固め完了してモミ合い煮詰まり感、低PBRを見直し

 株価の動きを見ると、10月以降は年初来安値圏140円~160円近辺でモミ合う展開だ。ただし9月の年初来安値116円まで下押す動きは見られない。下値固めが完了したようだ。そしてモミ合い煮詰まり感も強めている。

 12月11日の終値145円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS4円23銭で算出)は34~35倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS199円79銭で算出)は0.7倍近辺である。時価総額は約21億円である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線が戻りを押さえる形だが、13週移動平均線突破の動きを強めている。また9月安値116円と11月安値124円で下ヒゲをつけてダブルボトムの形だ。収益改善基調や0.7倍近辺の低PBRを見直してモミ合い上放れが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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