
【前引け概況】
14日午前の日経平均株価は大幅に反落し、前週末比473円16銭安の1万8757円32銭で終えた。
先週末の欧米株安のほか、為替市場での円高の流れが嫌気され、心理的な節目の19000円を大きく割り込んで始まった。その後は、15・16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、リスク回避姿勢からじりじりと下げ幅を拡大。一時は前週末比の下げ幅を600円超に広げた。
中国・上海総合指数が底堅く推移したこともあり、前引けにかけてはやや下げ幅を縮めた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅反落した。
■日経平均株価 18,757.32(-473.16)
■日経平均先物 18,740(-470)
■東証1部出来高 11.02億株
■東証1部売買代金 1.25兆円
■TOPIX 1,516.17(-33.34)
■騰落 上昇121/下落1,770
■日経JQ 2,645.10(-31.94)
■マザーズ指数 892.53(-10.93)
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2528億円、売買高は11億285万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の92%にあたる1770、値上がりは121、変わらずは34だった。東証33業種全てが下げており、鉱業、保険、非鉄金属、石油石炭、証券、機械が3%を超える下落に。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全体の9割を占めている。朝方に日銀が発表した12月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、企業の景況感は横ばいとなり、市場の反応は限られている。
値がさ株のファストリやファナックが下落。自動車のトヨタやホンダも売られた。国際石開帝石や新日鉄住金の下げも目立った。一方、大林組や安藤ハザマは上昇。ヤマトHDやJT、日水も買われた。
東証2部株価指数は反落。2部指数は、前週末比52.67ポイント安の4683.45となった。個別銘柄では摂津製油、マーチャント、ウイルコHD、朝日インテク、象印が売られた。一方、サイオス、SFJ、トラスト、日ギアなどが買われた。

日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前週末比31円94銭安の2645円10銭だった。新興企業向け市場でも時価総額の大きな銘柄を中心に売りが広がった。一方で好材料の出た銘柄には個人投資家による短期の値幅取りを目的とした買いが入り、相場を下支えした。
ジャスダック市場の売買代金は概算で380億円、売買高は8315万株。
個別銘柄ではエヌジェイHD、日本テレホン、デジタルデザイン、FVCやクルーズ、カルナバイオが下落した。11日の取引終了後に業績予想の下方修正を発表した日本テレホンも安い。一方でアパマンショップがストップ高。倉元、ワイエスフード、アイサンテク、SEHIは上昇した。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反落。前引けは前週末比10.93ポイント安い892.53だった。個別では、そーせいやミクシィ、FFRIが下げた。個別銘柄では、前週末に15年8~10月期決算を発表したアイリッジも安い。INSPEC、アイビーシー、ラクスなどが売られた。半面、15年5~10月期決算を発表したフルスピードは制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われ、インフォテリもストップ高。マルマエ、メタップス、カイオム、インベスCが上昇した。