
【大引け概況】
24日の日経平均株価は5日続伸した。前週末比45円08銭高の1万9924円89銭で終え、8月20日以来、3カ月ぶりの高値をつけた。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数がいずれも小安く引けたことで、朝方は利益確定の売りを誘発した。為替が円高傾向に振れたこともネガティブに作用した。しかし、外国人投資家が再び買い主体として意識されるほか、個人投資家の個別物色意欲も旺盛で中小型株を中心に下値では買いが入った。
また、2020年ごろに名目国内総生産(GDP)を600兆円に増やす目標の実現に向けた各種政策への期待感が、引き続き投資家心理を支えている。
11月の日経平均は24日までの15営業日のうち12営業日で上げて終えた。
JPX日経インデックス400も5日続伸した。終値は前週末比21.36ポイント高の1万4482.06だった。東証株価指数(TOPIX)も5日続伸し、2.76ポイント高の1605.94で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2809億円。売買高は20億6209万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1236と、全体の64%を占めた。値下がりは554、変わらずは127銘柄だった。
個別ではトヨタやマツダが上げた。シャープが大商いで一時ストップ高目前に買われたほか、日東電やエーザイが上げた。トヨタ、日本郵政とゆうちょ銀は上昇した。一方、かんぽ生命は下落した。ソフトバンクが軟調、新日鉄住金も下げた。邦チタや大阪チタの下落が目立った。前週末20日に東証1部に再上場したベル24HDも下げた。
東京株式2部市場は3日続伸。大引けの2部指数は、前週末比34.71ポイント高の4768.40となった。個別銘柄ではアートSHD、象印、京福電鉄<、青山財が値上がり率上位に買われた。半面、ゼロ、ジオスター、上村工業、くろがね工作所は値下がり率上位に売られた。

日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。大引けは前日比28円85銭高の2645円92銭だった。8月21日以来およそ3カ月ぶりの高値を付けた。相対的な出遅れが目立っていた中小型株を物色する流れが続いた。新興企業株を物色する動きが強まり、ジャスダック平均は上げ幅を拡大した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で586億円、売買高は8176万株。個別銘柄ではアサカ理研、アパマンショップがストップ高。FVC、カルナバイオ、アイサンテク、eBASE、朝日ラバーが上昇した。20日にハピネット(1部、7552)と資本業務提携を発表したブロッコリー制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。不採算店舗の大量閉鎖が伝わったマクドナルドは2002年7月以来の高値を付けた。一方でアバール、T&CHD、クルーズやメッセージ、翻訳センターは下落した。
東証マザーズ指数は5日続伸。大引けは前日比17.51ポイント高の844.15だった。8月21日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。
個別銘柄ではAMBITがストップ高。ミクシィ、サイバーS、サンワカンパニー、CRIミドル、OTS、ブランジスタが上昇した。半面、あんしん保証は一時ストップ安の値をつけ、サイバダイン、アドレック、アトラ、そーせいは下げた。
19日に東証マザーズに新規上場したロゼッタ(6182)は、上場3日目のきょう24日、9時に公募・売り出し価格(公開価格、695円)の5.3倍にあたる3705円で初値を付けた。ストップ高まで買われたが、その後は利益確定の売りに押された。ストップ安となる3005円まで値を下げる波乱展開で、大引け葉3850円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
19,924.89 |
45.08 |
日経平均先物 |
19,960.00 |
70.00 |
TOPIX |
1,605.94 |
2.76 |
TOPIX先物 |
1,609.50 |
5.50 |
東証2部指数 |
4,768.40 |
34.71 |
JASDAQ |
2,645.92 |
28.85 |
マザーズ |
844.15 |
17.51 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2062090 |
2280913 |
東証2部 |
88780 |
23052 |