
【前引け概況】
18日、前引けの日経平均株価は続伸し、前日比155円10銭高の1万9785円73銭で前場を終えた。
前日の欧州株が大きく買われ不安心理が後退したことや、為替が円安水準でもみ合っており、引き続き買いが先行した。主力株が上昇し、中小型株にも買いが広がった。
日銀の金融政策決定会合の結果発表をあすに控え、追加緩和に対する思惑が出ていることも相場上昇に寄与している。日経平均の上げ幅は一時200円を超え、取引時間中としては8月20日以来、およそ3カ月ぶりに1万9800円に乗せる場面があった。
ただ、買い一辺倒の動きとはならず、その後は目先の利益確定売りに押され伸び悩んでいる。
市場では「相場の基調は悪くないが、大台の2万円まで上昇するには材料不足」との声が聞かれた。
■日経平均株価 19,785.73(+155.10)
■日経平均先物 19,800(+120)
■東証1部出来高 9.72億株
■東証1部売買代金 1.09兆円
■TOPIX 1,595.56(+9.45)
■騰落 上昇1,055/下落704
■日経JQ 2,608.68(+6.97)
■マザーズ指数 804.96(+15.70)
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆0956億円、売買高は9億7282万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の55%にあたる1055、値下がりは704、変わらずは155だった。
個別では、ファーストリテイリングが買われ、トヨタや富士重、ダイキンが上昇。かんぽ生命や子会社の米スプリントによる「重要発表」を控えたソフトバンクも買われた。ダイキン、SUMCO、ユニオンツール、イソライト、ダイキョーが値を飛ばした。日銀会合の結果発表を前に不動産や金融株も高かった。一方、東芝は小反落。シャープが上場来安値を付け、東北電や日本郵政、ゆうちょ銀は売られた。鬼怒ゴム、DMG森精機も大きく値を下げた。
東証2部株価指数は反落した。ラオックスや象印が下げ、朝日インテクと土木管理が上げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅続伸した。前引けは前日比6円97銭高の2608円68銭だった。新興企業向け市場にも買いが向かった。好材料の出た値動きの軽い中小型を物色する動きが強まり、相場全体の支えとなった。ただ、ジャスダック平均はこのところ上昇基調が続いていたことを受けた利益確定の売りが上値を抑えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で367億円、売買高は5789万株。個別銘柄ではアイサンテクノ、日本ラッド、アテクト、スマートバリュー、昭和真空、クルーズ、東洋合成が上昇した。一方でCSSHD、朝日ラバー、FVC、タツモ、田中化研が下落した。
東証マザーズ指数は続伸。前引けは前日比15.70ポイント高い804.96だった。個別銘柄では地盤ネットHDがストップ高。そーせい、ロックオン、日本アクア、FFRI、ミクシィが上げた。半面、日本スキー、テラスカイ、WSCOPE、ブランジスタやアップバンク、フリークアウが下落した。